身体動かして何かになって喋ったぞ

あら、今日は少ないのねぇ。始まりは6名だよぉ。寂しいなぁ。


柏木さんから。
「今日は、・身体を動かす ・何かになる ・言葉を喋る の3つをやります」

実は、昨日丸松で、皆で徒然なるままに思いついたことを話してて出てきたことなのだ。
柏木さんは一晩でそれを考えてきてくれた。


まずはウォーミングアップ。

今日は、指を動かすことから始まって、右手グーで膝をたたいて左手パーで膝をさすって、それを瞬時に交代して・・・ってのや、右手三拍子左手四拍子ってのを色々やった。うちの母が老化防止に時々やってるようなヤツだ。68歳のTさんや16歳のAちゃんが同じように戸惑ってるのが面白い。
ところで声を出すには肩甲骨のストレッチが効くそうだ。



体で自分の名前を表現。

尻文字という宴会芸(?)があるが、あれを体の色々な部分でやってみる。
一文字目は右肘。二文字目は左肘。次は右膝。左膝。頭。背中。お尻。という具合に続けて自分の名前を平仮名で書く。
これを2人ずつ音楽に合わせて実演。
柏木さんは人を見て音楽の種類を変える。
一組目はアップテンポ。おぉ。なんだかおかしな応援団みたいで楽しいぞ。
次はスロー。すっごくコンテンポラリーダンスっぽい(分かってないけど)
次は3人で。ここで柏木さん、体の使い方の違いで見え方が違うってことを説明。
で、次は、肘文字を膝まで使って体の隅々をストレッチするつもりでやってみた。
すげー。ちゃんと(かどうか分からないけど)ダンスになってる。すげー。


これは使えるぞ!!
今度、ママとパアテルルに合わせて踊ってみようよ。


あーいい汗かいた。
(休憩)


みんなで脚本を書く。

1.輪になる。一人一枚紙を持つ
2.柏木さんから質問が出る。その答えを紙に書いていく。質問は全部で9問。
  (1)正月に家に親戚が集まった。苦手な親戚のおじさんが話しかけてきた。何て言われた?
  (2)そこへいつもよくしてくれる別のおじさんが間に入ってくれた。何て言った?
  (3)昔の知り合いから突然電話。「実はね〜、」このあとに続く言葉は?
  (4)道端で会いたくない人に会った。その人が自分に一言。
  (5)道にお金が落ちてた。向こうにも見つけた人がいる。その人が自分に一言。
  (6)友人とつまんなーい映画を観てる。隣の席で友人が耳うちで一言。
  (7)突然宇宙人と出あった。その宇宙人は何て言った?
  (8)どうしても言ってやりたい一言
  (9)家族とか身近な人が帰って来るなり凄く嬉しい顔で何か一言?
3.今書いた言葉の中で、自分が一番気に入ったものを、裏の一行目に書く。
4.右隣の人に紙を渡す。
5.今渡された紙(つまり左隣の人が書いた台詞)にその続きの台詞を書く。
6.4と5を数回繰り返す。
7.二人組になって脚本を繋げる。つまり脈略のない短い会話二つで一つのストーリになる。
8.どんな人たちか、どんな場所か、をわかるように設定を考える。
9.演じてみる。


設定を考えるのはちょい難しかったけど、すげー、これで4種類の脚本が出来た。すげー。
(休憩)



コメディア・デッラルテの話

コメディア・デッラルテという、イタリアの仮面劇のお話を聞いた。
予めいくつかパターンが決まっている登場人物に扮した俳優が、即興で喜劇を演じるというもの。
柏木さんが持ってきてくれた皮製の3つのマスクがそれで、パンタローネという金持ちのおじいさんのマスク、あと召使の男女のマスク(ザンニだっけ?名前忘れたごめんなさい)。他に恋人の男女の役もあるそうだ。
日本の能に似てる点や違う点も教えてくれた。
コメディア・デッラルテは、「マスクは顔の一部」という考え方をする。それからマスク(役柄)によって立ち方、動き方に型がある。
何人かがマスクを被って実際に動いてみた。どんな動きかというのは書くの難しいので、実際にやった若者2人、K君とI君に聞いてみてね。

海外ではマスクを使った演劇の練習を沢山するらしい。
今回私たちはこれを実践することになった。

まず2人組になってにらめっこをした。
変な顔状態の時にストップがかかる。
さて、この顔に合う声を出してみる。名前も自分で決める。立ち方も決める。
これで、自分だけのマスクの誕生というわけ。


例えばただベンチに座って上を見るという動作でも、人がいるすぐ隣に座る場合と、離れて座る場合では見ている人は明らか受ける印象がちがう。
また、二人が並んで座ってる場合、お互い内側に向けて足を組むのと外側に向けて組むのでは、親密度が違って見える。ホントだよ。今度試してみてね。



これと同じ考え方をさっきの芝居に当てはめてみよう

というわけで、先の芝居を各自再考して再演。
練習時間は短いけど柏木さんが各グループを回って的確にアドバイスしてくれた。
みんなさっきよりやり易いって言ってるし、自分のも、どうしよう、、、って悩んでた部分が納得できた。
今日はやたらと「すげー」が出る。すげー。



出来た芝居4つは、野村さんや本日不参加の皆様に是非ご披露したいものだ。
ちなみに
・弟の精神状態を心配するエキセントリックな姉とハタメイワクそうな弟。
・映画館でなにやらひそひそ話しをする恋人同士。女はそろそろ別れの予感。
・宝くじの使い道を悩む妻と先物取引に手を出した夫。
・道端で何かを見つけた少年とそれを欲しがる赤の他人。
の4つです。
元になった脚本は事務局に預けてあるので見たい人は申し出てみてね。


最後にみんなから出た感想は、台本が作れてよかった。この台本の作り方は今後も活かしたい。楽しかった。気楽に出来て良かった。個性が出せた。WSらしいWSだった(←色んなこと教えてもらったし芝居も脚本もダンスも色々チャレンジできたってことらしい)
などなど。
柏木陽さん。2日間ありがとうございました。



ただ、参加者が最終的には8名、なんて寂しいじゃん。
芝居とか音楽とかジャンルを分けずに皆で参加しよう!ってことになってると思うんだけど、
ちょっぴり音楽チーム(チームわけするのも何なのだが敢えて。。。)の人の比率が少なかった。

そりゃ色々都合はあるんだろうけど、もったいないから皆どんどん参加しようねっ。
これからもよろしく    「み〜」でした