野村さんのワークショップ。「そいつ人ってどんなヤツ?」

ezukohall2006-07-11

7月11日〜14日、野村誠さんのワークショップ。の報告をします。

11日初日「楽しいっ!!」
今日これなかった人、是非明日以降参加してみて!!


どんなことをやったかというと。。。


19:00スタート
野村誠さんと、プレ公演に参加してくれた倉品淳子さんが大ホールで待っててくれてた。
参加者は徐々に集まってくる。


時間通りに集まった人への特典\(^o^)/
倉品さんが自己紹介がわりに一人芝居をみせてくれちゃった。

ラッキー!みんな時間厳守しようね、って明日は私も遅刻だけど(^_^;)


次に準備運動と発声を兼ねて、二人組になって、後ろを向いてる相手に声を掛ける、というのをやった。
普段の生活では何気なく出来てしまうことが舞台の上では難しい、という例。


さてここから本題。


前回のWSで参加者が椅子取りゲームで作った文章(6/27参照)が『15光年/漂流期』というちゃんとした台本になってた。野村さんが、ダンサーで文学者で演出家で音楽家=マルチパフォーマーの飯田茂実さんに依頼してくれてたのだ。

これがまた良く出来てる、と私は思うんだけど、適度にシナリオになってて骨は通ってるんだけど何とでも解釈できる表現がちりばめられてるので適度に参加者の意向を好きに反映できる。
発展させれば100万通りの表現が出来る(By倉品さん)ってゆー作品。


まずは種となった「腹の底から、そいつは叫んだ。。。」を全員で読む。
一フレーズずつ一人を割り当てて、1→1.2→1.2.3→1.2.3.4→ てな具合に増やして行くんだけど
(。。。書くの難しいなぁ)
音楽の世界ではフレデリックなんとかって人のそういう手法の楽曲があるそうで、野村さんが弾いてくれたんだけど、とても面白そうなのでいつかWSでやってみるそうです。



で、覚えてしまうくらいに種を読んだあと、いよいよ台本。


1.誕生日パーティ
  配役は立候補。
  「腹の底からそいつは叫んだ」が元種なので、みんな叫んでみる。
  初めて読むのになんかちゃんと出来ちゃった、気がする。
  倉品さんが引っ張ってくれるからね。


2.外国の人
  三人一組であたかも一人のように、マイク係りの人からマイクを向けられたら、話をする。続ける。
  繰り返したり行き詰ったりしてはいけない、というルール。
  まず「イタリア人」次に「ドイツ人」そして「そいつ人」について語った。
  そう「そいつ人」って新キャラ(?)が生まれた。シナリオは刻々変化するのだ。
  まだやってない人が次々に前に出てやってみる。
  参加者のテンションもだいぶあがってきた。


3.年長者の想い出
  文字通り年長者が学生時代の思い出を語る。
  野村さんが「恋人について」とか「社会について」とかキューを出すので、それに添って話す。
  いつ話題を変えられても繋げて続ける。
  ぶっつけ本番なのにみんなすごいよ。


まだまだ色々できそうだけど、時間がないので次。


4.愛の森
  ここでは皆が動物になった。
  自分の動物を決めたら鳴き声を出す。新しい鳴き方がどんどん飛び出す。
  その泣き声でお目当ての動物に愛の告白をする。
  二グループに分かれて全員でやった。みんな良い感じで壊れていく。
  既に人間じゃない集団になってるゾ。
  

ここで休憩。
既に1時間半も過ぎてる。
この台本11章まであるんだけど、まだ4つ目なのねぇ。


5.世界で何が起こっていても、くまさんたちは走りつづける
  これは、なんとなく芝居っぽい演出でやってみた。
  くまさん、美少年、アナウンサー役でまず演ってみる。
  次にト書きにある「様々な世界の様々な場面」の人たちを加える。
  楽器を持って来た人たちが音も加える。


面白いねぇ。これも精錬させれば立派な作品になりそう。
でも今回は掘り下げるよりも先にすすもう。


6.光の広報
  この章の台本、とても斬新。倉品さんの提案を実践してみる。
  台本の台詞の位置と参加者の立ち位置を合わせる。
  一人〜3人が立つ人たちの間を駆け抜けながら触れる。触られたら自分のフレーズを言う。
  触る場所や強さで強弱高低をつける。
  楽器も参加する。音と言葉が交差して飛び交う感じ。


あーこれももっと続けたい。
でもタイムリミット。あと一つで今日は終わり。


7.相談所
  いさみ役を4人、残りはほどけ。
  ほどけがいさみを取り囲み、はじめはしゃがんでいる(ワーイ虫)。台詞の時だけ立ち上がる。
  はじめは全員でやったが、次にこれも二グループに分かれてやった。
  「わーい」のときみんなが立ち上がり、しゃがんだときいさみが一人残るビューが面白い。


ここで21:30。いい時間です。


全11章のうち7つまで進んだぞ。
今回は倉品さんが大筋の表現の仕方を指示してくれて、おかげで初めてでも戸惑うことなく色々なやりかたを体験できた。
いつか自分たちでもっとアイディアを出し合えるようになると、もっと面白いかもしれない。

今日のWSでやったことそのままはまだ無理だけど、
「こりゃ使える」ってネタをどんどん貯めて行って本公演に活かせればいいね。


明日12日は倉品さんはいないけど、野村さんメインで残りをやってみることになった。
野村さんなりの解釈が入ることでまた違った世界ができると思う。
13日は美術家の藤浩志さんが来る。舞台美術のワークショップなんかも今後期待できそうでうれしい。


野村さんは「電話かけまくり作戦」で、参戦してくれるアーティスト交渉をしてくれた。
7月22,23は柏木陽さん。29日はわたなべなおこさん、8月は倉品さん、9月には片岡さんも来る。
アーティストには、今回の台本を引き継いで、何かしらの形で使ってもらうようにするとのこと。


こりゃぁ目が離せないぞ。
みなさんWSのスケジュールはえずこ事務局から貰ってね。


さて明日はどうなることやら。
だれかブログ書いて欲しいなぁ。和太鼓playerさんもいないっていうし。。。。    『み』でした。